モーターコントロールとは?体幹について知り、効率よく鍛えるヒント

モーターコントロールとは?体幹について知り、効率よく鍛えるヒント

注目を集めている体幹トレーニング。なぜ体幹を鍛えるのが良いのか、理学療法で学ぶべきとされる「モーターコントロール」の観点から見ていきます。

身体を思い通りに動かすために、
神経系や筋肉・関節等を調整する能力

私たちは、歩く、座る、見る、聞くなど、生きていくために様々な動作を行い、そのすべての動きにおいてモーターコントロールを行っています。
イメージ通りに身体を動かすためには、モーターコントロールの向上が必要不可欠!

ローカル筋&ドローイン

Point ① ローカル筋と呼ばれるインナーマッスル
身体の深層で背骨に直接作用し、体の芯を作る筋肉(⇔グローバル筋)
体幹の安定には、背骨に直接つながっているローカル筋の機能が欠かせません。ローカル筋をしっかり『使える』状態にするようにアプローチしそうすることで、正しい姿勢を維持したり、手足を自由に動かしたりすることが可能になります。

Point ② ドローインという胸式呼吸
胸を膨らませて息を吸い、息を吐きながらおなかを引き込み、腹圧をかけることでローカル筋のひとつである腹横筋を緊張させる呼吸法。ヨガの世界では流派によってさまざまな呼吸法がありますが、ローカル筋トレーニングには欠かせない、ドローインを取り入れ、コアへの刺激にフォーカスすることが大事です!

どんな効果があるの?

腰痛や肩こりが改善する!

腰痛や肩こりを感じてマッサージや鍼に行くと、その時は身体が楽になりますが、すぐに元に戻ってしまいます。
腰痛や肩こりの原因の多くは、体を効率的に使えず、姿勢が崩れてしまうことからきているからです。
コアを安定させ、腰椎(腰のあたりの背骨のこと)を理想的な位置に保てるようになると、無駄な動きが減り、腰痛のリスクは減少します!

姿勢が良くなる

猫背や反り腰など、姿勢が悪いのも体を効率的に使えず、骨盤が倒れているのが大きな原因です。骨盤が前や後ろに傾く時、バランスを取るために背骨も一緒に動きます。体を効率的に使えていないと、グローバル筋が主に働いて しまいます。この状態で、骨盤が後ろに傾くと、背骨は大きくて丸まり、首も前に突き出て、猫背になります。骨盤が前 に傾くと、背骨はきついS字カーブを描き、反り腰になり、腰や背中は緊張してしまいます。ローカル筋は背骨に直接 つながる筋肉ですので、それをきちんと使えるようになる ことで、骨盤の位置や傾き を改善し、背骨のアライメントも整えることができます。

疲れにくくなる

ローカル筋を適切に使えず、グローバル筋をかためて姿勢を維持していると、常に体は緊張状態になってしまいます。動作においても、グローバル筋が必要以上の力を発揮しなければならず、エネルギーを無駄に消費してしまうことになります。また、体が緊張していると交感神経が優位な状態 が続き、常に戦闘モードの状態で体だけでなく心も休まらず、心身ともに疲れを感じやすくなってしまいます。正しい姿勢が身につくことにより、筋疲労などの体の疲労だけでなく、脳の疲労からも解放されます。

体が柔軟になる

体が硬い人は、アウターマッスル優位の体の使い方をしている場合が多く、特に男性に多く見受けられます。姿勢を支えるのに必要なローカル筋が適切に働いていないため、姿勢が悪い人と同様、アウターマッスルが緊張している状態になってしまい、伸ばそうとしているところが逆に緊張や収縮してしまい、思うように体を伸ばせません。ローカル筋が適切に働けば、アウターマッスルが必要以上に働く必要がなくなり、体は緩んで柔軟性が増します。

効率的に体幹を鍛える時短プログラム「クラムる」

クラムるには体幹重視プログラムと背骨重視プログラムの2種類があります。体幹重視の「Core Focus」では、体幹を中心に動かし強化していくプログラムでスピード感がありますが、モーターコントロールの理論を知ることにより深層の筋肉に意識を向けやすくなると、動きに正確性が生まれるためレッスンの効果もより高まることでしょう。

→ クラムるについて知る