マットの上でヨガのポーズを実践をしていて、その練習がマットの外、つまり日常でも活かせるといいですよね?活かせる人とそうでない人がいるのが事実。
それでは日常で活かしていくためにはどうすればいいのでしょうか?
ヨガの実践で意識することは沢山ありますが、一番大切なのは客観的な視野を育てること。
私達は無意識のうちに過去の記憶や想像で主観的にもののごとを見てしまいがちです。自分の意見や考えを持つことは大切なことなのですが、度がすぎると自己中心的になり苦しみを生み出します。
特に変化の激しくなっているコロナ禍の今、無意識のうちに色をつけて世界を見てしまいがちかもしれません。
最近何だかイライラする、落ち込むことが多い、疲れやすいという人は、一度立ち止まって何かに没頭する時間を一日に5分、10分でも作ってみませんか?
客観的に見ることで現実を広い視野で捉えることができるようになり、目の前の苦しみから解放されたり、人間関係の衝突が減ったり、明るい未来を想像して今必要なことにフォーカスできたりします。
感情や思考に囚われがちですがヨガマットの上で練習しながらマットの上の自分をもう一人の自分が観ている状態で自分観察してみましょう。
たとえば、体重を両足に均等にのせられているだろうか?背骨はまっすぐ伸びているか、肩がガチガチに力が入ってないか?
指導者から言われる部分などがあれば参考になります。
ポーズの形以上に感覚を観察することはより大切です。筋肉がどのように伸びて、どんな感じがするのか?できる範囲なのか?オーバーにやり過ぎてないか、はたまたラクしすぎてないか?自分にとっての最大限は自分の感覚が教えてくれます。
呼吸もバロメーターになります。バランスポーズなどチャレンジングに取り組んでいるときは呼吸が浅くなったり止まってしまったり。どのような呼吸をしているかでも、自分の今の状態を知ることができます。
一番いいのは自然に呼吸ができていること。練習を通して養っていきます。
ポーズを行っている時、皆さんは何を考えていますか?ランチ何食べようか、仕事溜まってるなあ、あの人上手なのに、などいろいろ別のことを考えていないか、思考を客観的に観ることもとても大切です。
感情の観察も大切。たとえば、自分だけができなければ恥ずかしい、ダメだとマイナスな感情になったり、できた時にはやったね!と優越感を感じているかもしれません。感情がどのように働いているのか観ることで自分のクセに気付けて面白いです。
そして今ここに意識がある状態をつくる最もいい練習が瞑想です。
ただ、瞑想といっても実は現代人にはとても難しい練習なのです。なぜなら長く座れる身体や背骨が生活様式の変化で作られていないから。
古代の人でさえ、様々なヨガのポーズに取り組み何時間でも同じ姿勢で座れる強い身体を養っていたのです。
そこで忙しい現代人のために考えられたのが『クラムる』。
『クラムる』で行う練習はわずか15分。すぐに集中するためにはある程度の強度が必要です。皆さんにもこれまで負荷のかかることに一生懸命取り組んで不安を感じる余裕すらなかった経験があるのではないでしょうか。
他に何も考えられない状態に自分を持っていく、やがて瞑想状態になる、気持ちがすっきりする、それが『クラムる』!
身体もしっかり動かし瞑想効果も得られます。続けることで強い身体と安定した心を養えます。
そして是非マットの上の経験を日常生活で活かして客観的に自分をみてみましょう!
客観的な自分はいつも落ち着いていて、自分や周りにとって何が快適なのか、よりよく生きる指針を教えてくれます。